今宵は月と花と夢語りと・・・
当ブログは、MMORPG「エミル・クロニクル・オンライン」のプレイ日記というか、なんていうかそんな感じのものです、たぶん・・・。
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DATE: 2007/06/12(火)   CATEGORY: ECO学園
深きお詫びと1万の記念と
実に・・・・・


実に長かったこの一ヶ月・・・・・・



アル>長らくお待たせいたしました。
ECO学園第一話。
拙い文ではございますが、お読みいただけたら幸いです。








ACT.1「始まるSurprise April」

アクロニア大陸の中央に位置する都市「アクロポリス」のアップタウン。
その中央に鎮座する謎の学園。
理事長たる一族の母が、娘の学生姿をその眼で見たいという欲求から、
この学園は建てられた・・・。

其の名を「 癌立 ECO学園 」

これにて、開幕




―AM6:00 ヴァインスレイ邸 2F客間―

ECO学園英語教諭アルヴィオン・エルシオルの一日はこの時間から始まる。
「・・・・起きなさい」

「起きなさい、アル・・・・」

誰かが呼ぶ声。そう、それはまるで・・・

「・・・・そのまま永眠させますわよ?」
ジュゥウウウウ
「ぁツ――――!!!!!」
焼けたフライパンを頭に載せられた様な断末魔の叫びが響き渡る。
なぜ焼けたフライパンって断言できるかって?
そんなのは簡単。これが三週間続いた朝だからだ。
「毎日、毎日、煩い男ですわ。少しは静かに起きれませんの?」
それはまるで地獄の呼び声のように聞こえる声の持ち主はシェルファミール。
俺が下宿している、ヴァインスレイ家に仕える冥土長だ。
決して誤字じゃないと思っている・・・いやまじで。

「くそ、この冥土。毎度毎度、俺を殺す気か!!」
「ふん、死んだらプチプチプルルの餌にしてあげますわ」
「な、なんて女だ・・・」
「早くしないと、遅刻しますわよ。当家に下宿しておきながら・・・遅刻など許しませんわよ・・・・」
いまだヒリヒリする顔が眠気など吹き飛ばしているわけで・・・
「まったく、毎日このパターンって、進歩ねえな、おい!」
「つっこみを入れてる場合ですか!・・・いいから早く行きなさい、この愚か者!」
振り上げられるフライパンの射程から逃げ出す。
「ってか、着替えさせろ!毎日毎日俺のサービスシーンばかり見ていくな」
「見たくて、見ているわけではありませんわ!!!」
目前に迫る赤黒い鉄の塊――フライパンが俺の見た最後のものだった・・・。

(すこしは顔を赤らめでもすれば、可愛げのあるものを・・・)
失いつつある意識は、そんなことを考えてたり・・・・
*********************************

―AM6:40 ヴァインスレイ邸 1F食堂―

「で、アルは起きたの?」
「知りませんわ、あんな変態」
「・・・・毎日いったい何をしているの?」
「お嬢様がお気になさる必要はございませんわ」
「一度アルを起こしてみようかしら・・・?」

「おお、それはいい考えだ。お嬢が起こしてくれれば、俺安泰だし」

赤く腫れた顔を気にしつつ、俺は階下に降りる。

椅子に座って優雅に茶なんぞ飲んでいるのは、この家のお嬢様。
マリセルージュ・ヴァインスレイ嬢。

「あら、アルもそう思う?」
「おう、思う―――」
「―――お嬢様にお見せ出来るわけないでしょう・・・・・・この変態・・・」
深く静かに響くシェルの呟きが、俺の魂を脅しにかかる。
「もし、お嬢様に今朝のような痴態を見せたなら・・・解体しますわよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
この殺意に偽りはない・・・・本物だ。
「お、おーけい。肝に命じておこう」
「・・・・・・・賢明、ですわね」
冗談で命を落とすかもしれないスリル・・・勘弁願いたい。

「ところでアル、・・・・・遅刻するわよ?」
その言葉に我に返る。
「げ、この時間じゃ朝飯食ってる時間がねえ!?」
この一週間。よくわからない攻防を繰り広げては、遅刻ぎりぎりに駆け込む俺がいるわけで。
「遅刻は許しませんわよ」
「ちっくしょううぅぅぅぅ」

「・・・教師になったのだから、少しは落ち着いたらいいのに」


―AM8:00 ECO学園職員室―

「お早うございまーす」
「あら、お早うございます、アル先生」
「イェルド先生は変わらずお美しいですね」
「あらあら、うふふ」
出るとこは出て、引っ込むとこは引っ込んでる綺麗なお姉さん。
イェルド先生とのお馴染みとなりつつある挨拶を交わして、俺は自分の席へと向かう。

「お早う、アル先生。いつもぎりぎりだね」
「おう、お早うゼザ先生。今日も早いね」
この爽やか好青年風の人は同僚の体育教師ゼザ・サーゲイト先生だ。
噂では王様とかなんとか、よくわからん噂が実しやかに囁かれている。
(要はボンボンなのかもしれん・・・)
ぼんぼんはモテル要素のひとつだが・・・・、性質の悪いのも近づきやすいからなー。
金ないよりはマシだろうけど・・・
「アル先生はいつも慌しいですね」
ボインと揺れるFカップの反応・・・。
「ミスティー先生、相変わらず立派ですね」
「同僚にセクハラは死刑になっちゃうぞー」
誇れるFカップの数学教諭ミスティー先生と、
学園の謎のひとつ、AFK団の顧問をしている闇莉先生のペア。
「珍しいですね・・・、お二人一緒というのは?」
「闇莉先生が新作の服を買ったらしくて」
「ふっふっふ~。後でお披露目してあげようー」
「まあ、綺麗な女性が多いのは良い事だよゼザ先生」
揺れるFカップに目が釘付けなのだが、仕様なので気にしない。
ミスティー先生が恥かしげに腕で胸を隠すぐらいか、・・・隠しきれてないけど
「破廉恥ですわ!!」
この声は・・・
「アマネ先生・・・・」
三つ編みに眼鏡というお堅い委員長がそのまま成長したようなこの女性
「相変わらずお堅いですぞ、アマネ先生!!」
「ひっ!!」
真っ赤な顔が一瞬で青ざめる。
(相変わらずドミニオン族が、というよりは執事。さんが苦手な方だ・・・)
当学園の国語教師ではあるのだが・・・
見てのとおり、執事。先生が苦手なようだ。
赤から青に変わる様は、器用というか、なんというか・・・

「さあ、朝礼を始めるぞ」
理事長のご子息、クラファー先生が職員室に入ってくる。
「全員揃っているな?」
「あれ、ウィドウ先生は?」
朝のドタバタに居なかった最後の教師。ウィドウ先生の姿を探す。
ここらへん、まじめなゼザ先生らしい。
「ふん、ここにいるぞ」
「お、ウィドウ。相変わらず神出鬼没だな」
「貴様は相変わらず隙だらけだな」
それに引き換え、俺は隙だらけとか、破廉恥とか散々な言われようだ・・・
「貴方達、朝礼を始めるとクラファー先生が仰ってるではありませんか!?」
アマネ先生の注意に俺は苦笑をしつつ、クラファー先生に向き直る。
ちなみにウィドウは仮面つけてるので、表情が判らない。
まあ、大学時代から仮面愛好者だったし、今ではさほど気にならないことではある。
「それでは、今日の予定は・・・・」
クラファー先生から今週の予定が説明されていく。

―AM8:05 ECO学園文芸部室 通称「秘密の花園」―

「お早うございます。ルベリエ部長、リルちゃん」
「ああ、お早うマリセ嬢」
「お早うございます、マリセさん」
文化部連合の本拠地ともいえる、文芸部部室。
今は朝のお茶会の時間・・・。
「今日はお二人だけですか?」
「まあ、後から集まると思うよ」
「リルちゃん、今日はお兄さん一緒じゃないんだね」
「ええ、お兄様は朝連に出るとのことでしたので・・・」
文芸部員はこうして、朝の一時を過ごす・・・。
文芸部の実績はこんな贅沢も許されるほどなのである。
「そういえば、もうすぐ部費の争奪イベントですね」
「ああ、そういえばそんな時期だね」
「今年は・・・・どんなことをするんでしょう?」
「・・・さて、自治会長はどんなカードを切るのやら・・・」
ルベリエの瞳が楽しそうに輝く。
「・・・・・・・・・・」
「マリセ嬢やリル嬢にも頑張って貰う事になりそうだね」
「微力ながら手伝わせていただきます」
「・・・赤坂・・・東・・きょ・・うに・・・・帰れ」
寝言が、部室を満たす・・・。
「リル嬢は相変わらずだね」
「それが良いのだと思いますよ」


―AM8:50 ECO学園特別科教室―
キーンコーンカーンコーン
お馴染みのチャイムの音が鳴り響く。
「よーし、席につけー」
この特別科クラスは総勢60名以上の大クラスだ。
俺の一言で静かになるほど、優秀じゃーない。・・・俺が、だけどな。
「ホームルームはじめるぞー。朝の報告はひとつだけだからー!」
所々ざわついているため、すこし声を張り上げる。
ざわざわざわざわざわざわ・・・・
俺の教師の威厳がこれっぽっちも無いのが伺いしれるこの現実。
「あらあら、皆さん・・・お静かに!」
後から教室に入ってきたイェルド先生の鶴の一声で静かになるわけで。
力量不足というか、俺舐められてるのかな・・・
「さあ、アル先生どうぞ」
「えっと、報告は一つだけ。来週末に部の予算会議が予定されている。で、この会議の為に、来週頭からオリエンテーションの時間が突発的に入るそうだ。
結果次第では、いろいろ優遇されるとのことだから、部の関係者は―――」
「部の活動がどんなものか、見せるってわけだな。腕が鳴るぜ」
「さすが姉貴、がつんといこうぜwww」
フェンシング部長、ライ子の一言が欲にまみれた生徒達に火をつける
「やんすっす、これを機に部活に昇格するでやんす!」
「うっひょー、おじさん張り切っちゃうぜー!!」
『キョン君、これはチャンスだよ・・・私たちAFK団の力を見せるときだよ!!』
『団長、マジでやるのか・・・?』
なんかブロックサインしてるやつらもいるし・・・
「いい写真が取れそう・・・」
「すでにカオスの片鱗が覗いているよ」
なんだかすでに事態の収拾がつかなくなり始めてきたな・・・

「報告は以上だ。じゃ、出席とるぞー」
あれから10分ほど続いた騒ぎも、見かねたイェルド先生によって静められた。
俺は何も出来てない・・・。こんな流れがもう1週間続いてるわけで・・・。
まあ、凹んだところで、椅子にされるだけだし・・・。気にしないように生きていこう、うん。
「アスー」
「唖弥音ちゃん」
「アレン」
順々に呼んでいく。呼ばれたら返事をするのは、どこも一緒なわけで。
この1週間で大体の呼び方は決まってきている。
あ、慣れなれしいとか言うなよ?これが俺のスタイルだからな
「うっちー」
「・・・・・・・・虚刃ー、いないかー?」
「うぅ、お義兄さん。遅刻です・・・」
「またか・・・ってことはレラとフェーゴも遅刻か・・・」
この1週間で、朝のHRに会わなかったのは3人・・・。
うっちーこと虚刃。レラことエストレラ。それにフェーゴの3人だ。
レラとフェーゴは兄弟らしい。レラが寝坊するらしく、それにフェーゴと幼馴染のうっちーが巻き込まれてるとの事だが・・・。
「3人が来たら、職員室まで来るように伝えてくれ」
「はい・・・。レラちゃん達に伝えておきますね」
ティエが申し訳なさそうに頷く。
(別にティエを怒ったわけではないのになー・・・)
ここらへん、教師って難しいと思わないか・・・?

―AM9:20 ふぉるとな雑貨店2Fエストレラ寝室―
「レラ、起きて・・・」
ゆさゆさと妹の肩を揺する。
かれこれ1時間は続けている行為だ。
「レラ・・・」
フェーゴは気づいていない。
適度な振動とゆったりとした声が、レラの眠りをより深く誘っていることを・・・。
「レラ、一時間目終わっちゃうよ・・・」
「ん・・・・・・・・フェー・・・ゴ」
夢の中での呼び掛け。それは甘ったるい響きをもって。
寝返りを打ったレラの寝具がはだけ、白い肌が露になって。
「レ・・・・・ラ―――――」
どくん・・・どくん・・どくん・どくん
心臓は早鐘を打つかのごとく、加速し続ける。
次第に真っ白に染まっていく視界のなかで、鮮明に残る妹の姿・・・・
フェーゴはそのまま動けず、ただ時間だけが過ぎていく・・・・・・

―AM10:00 ECO学園グラウンド―

現在2時間目。特別科クラスの授業は体育である。
「まだ、新学期は始まったばかりです。まずは心身を鍛え、これからのカオスを乗り切りましょう。」
ゼザ先生はいつも爽やかである・・・。
時折、プロテインって叫んでるときもあったけど・・・。
職員室から授業を覗いていると、なぜか植え込みに人影が見えた・・・。
「ミスティー先生・・・」
「はい、なんでしょう?」
微妙に腕が胸を隠してるのはすでに条件反射か?
あんまりしつこいとセクハラと訴えられるし、ほどほどのつもりなんだけどなー。
「どうしました、アル先生?」
「あぁ、あの植え込みに隠れてこそこそしてるのって・・・」
「クラファー先生?」

植え込みに隠れるクラファー先生の後ろに着く。
「うむ、今年の生徒は良い尻を持っている」
「・・・・・・」
なんだか近づいてはいけない気がした・・・・。
近づいたら最後・・・・。
(本能が訴えている!?こいつは・・・・危険だ!!!)
「あの、クラファー先生?」
「ん?おお、アル先生」
「・・・・何をしてるんですか?」
クラファー先生の動きが止まる。それは一寸。
だが、その一寸で彼の目が変わった・・・。
「見た前アル先生。今年の生徒はいい尻を持っている生徒ばかりだ!」
(この男・・・尻派か!!)
「いや、クラファー先生。さすがに生徒をそういう目で―――」
「まあ、見たまえあの尻を」
クラファー師が指差す先には、漆黒の髪をなびかせながら、運動に励む少女
「あれって・・・自治会長ですか?」
「そう、我が妹ながら実に良い尻を―――」
「―――言いたいことはそれだけですか?」
その一言でこの場の温度が3度は下がった・・・。
それははっきりとした死の宣告に等しく・・・・明らかな殺意が背中に感じているわけで・・・。
「この蛆虫どもが・・・、覚悟はいいですか?」
「なっ、イズベルガ!!」
「え、俺?俺は無関係だ!俺はただ―――」
「問・答・無・用!!」
右手に持った鞭が唸りをあげる。
空気を裂いて飛来するそれは、俺達二人を確実に捕らえ・・・
「俺は、ちが―――――」
「話せばわかる、イズベ―――」
「星雲鞭!!」
『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA』
その日、2時間目の授業中鳴り響いた断末魔は、何事も無かったかのように処理された。
ちなみに、俺の濡れ衣とかも関係なかった・・・
(・・・学生が鞭を携帯って、どういうことだ・・・?)

―PM12:30 ECO学園職員室―
「良い事、レラちゃん。学校に来るのはいいことだけど、さすがにお昼に登校というのは、少し遅すぎると思わないかしら?」
「うぅ~」
「フェーゴ君もお兄さんなんだから、レラちゃんを見てあげないと、ね?」
「・・・・はい・・・・・・」
イェルド先生に怒られてシュンとする二人。
この1週間、遅刻しかしなかった二人だが、ここまでやらかしたのは今日が初だったりする。
「まあ、二人だけの生活で大変なんでしょうし、これ以上は言わないわ。明日はがんばるんですよ、レラちゃん、フェーゴ君」
『はい・・・』
「それでは、ここまで。二人ともお昼にしましょう」
「はい」
大きめのお弁当を持って、イェルド先生が席を立つ。
「それじゃ、花壇まで行きましょうか」
「え?」
「ティエちゃん達が待ってますから」
「あ・・・はい!」
優しい笑みを浮かべるイェルド先生に、レラも満面の笑みで答える
「・・・ティエの、・・・・サンドウィッチ」
「行こう、フェーゴ!」


―PM15:45 ECO学園自治会室―

「首尾はどうだ、イズ?」
「順調です、お姉さま」
「そうか」
「部の予算を決める、バトルロワイヤル・・・」
「どこの部が抜きん出るか楽しみね」
「一応、変なことを考える輩には手を打ちますが・・・」
「必要最低限の処置は構わん。好きにやるといい」
「はい、お姉さま・・・」

「特別進学科か・・・。なかなかに楽しい者達が揃ったものだ」


―PM16:50 ECO学園グラウンド―

「部費争奪戦も近い、気合いれていくぞ!」
「やる気まんまんでんな、主将はん」
「いくぞ、セージ!BBノック100本だ!」
「はい!!」
軽く上げられたボールをフルスイングが襲う。
カキーーーン!!という軽快な音ともに打球はグラウンドの端、体育館のほうへと飛んで行く。
「走れセージ!!」
「はいっ!!」
「気張りやー、セージ♪」
BBノック・・・正式名称「バニシングブロウノック」
ホームラン級の打球を打ち上げ、ピッチャーポジションから取りに行く過酷なノックである。野球部の伝統ではあるが・・・・端から見ればただのいじめとも・・・。
「次―!!」
カキーーーン・・・・
セージの訓練は続く・・・。
「遅い、次―!!」
「・・・・はぁ、はぁ、すい・・・ません!!」
「そこで・・・くたばるな!!」
怒声とともに打った打球はまっすぐセージへと――
「ひでぶ!!」
――直撃した。
「セ、セージ!!?」
「スマイル、ほおっておけ。あの程度で倒れるようではまだまだだ」
この主将、熱血である・・・
ただのサドかもしれない・・・・
「あれは、10分は立てないんとちゃいますか?」
「軟弱な・・・・鍛えが足りんな」
「そういう問題なんやろか・・・?」
ピクピク痙攣してるセージを、他のクラスの生徒達までもが覗いていく。
晒し者の気持ちを味わう余裕など、セージにあろうはずもなく・・・。

―PM6;35 タイニーロード 光さす庭―

「つうぅぅ・・・」
腫れた頬を氷で冷やす。
「なんで学校に行って傷が耐えないのかしら?」
俺の行きつけの甘味処「光さす庭」にて、店主である迦稜頻伽ことかりょに手当てをしてもらっている。
「とりあえず、執行部は問答無用だってことを理解した・・・」
「こんな生傷作って、どんな学校に行ってるのよ?」
「好きで作ってるんじゃないんだけどな」
体の至る所にミミズ腫れのような後が出来てれば、心配にもなるだろう・・・
「あんまり、問題起こさないようにね?」
「うん、わかってる・・・、って俺が原因じゃないぞ!?」
「どうせ、可愛い子に声を掛けては叩かれてるんでしょ・・・」
声と、手当てする手付きがどんどん荒くなる。
「・・!!・・!?・・・・そんな、こと・・・・!・・してない!?」
込み上げる悲鳴を必死に耐えながら、会話をする。
「・・・・どうかしら」
最後に絆創膏を力いっぱい貼ると、そっぽを向いてしまう。
力いっぱいと言っても、非力な為、痛みはない。
こういう姿は素直に可愛いと感じるのは惚れた弱みか・・・。
「なんで怒ってるのさ?」
「・・・・・・・ぷい」
「・・・・むう」
こうなったらお手上げだ・・・。
会話の無いまま、ただ時間だけが過ぎていく・・・・。


―PM7:45 ECO学園 美術室―

暗闇の中で、ある教室に数人の生徒が集まっていた。
「これで私達は同士ですね・・・」
「やんす!」
代表と思わしき少女たちが固い握手を交わしている
「これで今期の部費は戴いたも同然・・・」
「この番長に任せろでやんす!」
「期待してますよ、やんすさん」
「やんすっすっすっすっす」
勝手に盛り上がる二人を余所に、他のメンバは静かだった。
(なにやってんだろ、俺)
「どうしたの、探偵?」
「いや、何でもないよ・・・フィー」
「・・・そう?」
もぞり・・・もぞり・・・・
「うん、なんか・・・嫌な予感がするだけだよ・・・」
もぞり・・・・・・・・もぞ・・り・・・・・
「はあ・・・はあ・・・・虫使いの荒い・・・・人ですね」
「いいからいくです」
「話し声・・・・?」
探偵の耳に聞こえたのは這いずる音と人の声・・・
「おい、団長。誰かくるぞ・・・・」
「え?―――」
―――ガラガラガラ
教室の戸を開けたのは一匹のクローラーとその背に座る一人の女生徒。
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
「・・・・見られた?」
「・・・ここは戦略的撤退です」
呟きと同時に、クローラーから降りると、近くに会った箒を手に取る。
「殿を務めるです、仲」
鈍い音とともに、教室の中心――団長と番長の間に飛んでいく虫。
「やっぱりこんな扱いですかァァァ!?」
「や・・・やんすーーーーー!!」
軽い身のこなしで団長は避けるが、呆気に取られていた番長は巻き込まれる。
「がくり・・・でやんす」
『・・・・・・・・・・・・・』
一同呆気に取られた瞬間だった。
(この番長・・・やっぱだめかも)
そう思ったのはこの場に居た全員だったかは・・・定かではない。



―PM11:00 某所―

じりりりりりりりりん
じりりりりりりりりん
・・・ガチャ
「夜分遅くに失礼するよ、理事長」
「なんね、あんたか・・・。なんの用ね?」
「来週は部費のイベントだって、娘から聞いてね・・・」
「ふん、相変わらず、耳の早い男たい」
「どんなイベントか、教えてもらおうかなーと、ね」
「そげんこと、娘に聞けばよかと」
「はっはっは、娘はどうしても話してくれなくてな」
「ふん、自業自得っちゅうやつけんね」
「いやー、あいつが恥かしがり屋なだけだ」
「・・・で、話はそれだけなんね?」
「ああ、本題はそれじゃない・・・、娘のことでな・・・」
「・・・またけんね?・・・わかっとるたい。最大限考慮しとるとね」
「・・頼むぞ、理事長・・・。いや、母者殿」
「・・・ふん、しつこい男は嫌われるたいよ」
ガチャン・・・。

「・・・・手厳しいな、まったく」



そんなECO学園の一日・・・・。
アルヴィオン・エルシオルの教師生活は始まったばかり・・・
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COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

闇莉 | URL | 2007/06/12(火) 02:40 [EDIT]
更新めっけ!
やっと始動したかぁw
これからの展開にドキドキが止まらないぜ!

詩祈 | URL | 2007/06/12(火) 04:10 [EDIT]
2番ゲット!?
うれしいですねぇ(笑

本格的に始動しましたねぇ
これから、ワクワクしながら読ませていただきます。

緋星 | URL | 2007/06/12(火) 20:03 [EDIT]
 では落ち着いて三番げっと。そして祝・本格始動。
 何と言うか、自キャラが他人の手で動いてるって本当に新鮮ですなぁ……

 ……ところで、
「何にどう巻き込まれているのかとか、俺そもそもちゃんと登校出来ているのかとか、その辺訊いて良いか?」
とウチの虚刃が申しておりました(何

 ともあれ、続きを首を長くしてお待ちしております。

座敷わr | URL | 2007/06/12(火) 21:06 [EDIT]
エースな4番ゲット!
更新お疲れさまですよ!ECO学園の今後にwktk(´ω`)

<独り言>
ECO学園の4コマとか・・・描いてみたいけどまずいだろうか・・・
</独り言>

洗脳探偵 | URL | 2007/06/13(水) 03:00 [EDIT]
ということでナンバー1よりナンバー5(意味不明)洗脳探偵です。

もはや完全に弓道部として扱われなくなりつつある自身の境遇に、ちょっと涙しながら読みましたw

大丈夫!オリジナルと違って、顧問もいて正式な団体として登録されてるAFK団に敵はない!!!(トオモウ

アル先生 | URL | 2007/06/13(水) 03:49 [EDIT]
1ヶ月も待たせて申し訳ありません><
まあ、中の人の事情なんざどうでもいいんで
コメ返しを~

闇莉さん

ようやく始動させることが出来たECO学園。
これからの執筆速度は中の人次第ですが、
出来る限り早くお届けできたらなーって思ってます。
ただの学園もののつもりはさらさらないので、
はちゃめちゃな世界を楽しんでいただけたら、って思うのですよw

詩祈さん

みんな、待っていてくれたと思うと、
申し訳ない思いでいっぱいですが・・・
楽しみにしてもらえるってのは素直に嬉しいですb
しのりんも、新たな同士になることを期待しているぞーw

緋星さん

新鮮かー。
新鮮だからいじくり倒す気満々だけど。

うっちーへ
君が学校へこれないことも重要なんだよー。
先生の思惑は君がひふへの称号を得ることだからねb
まあ、これからの展開で・・・・フフリ

座敷童子・・・さん?

すでにこの役を気に入ってるのか、判断つかないがw
それでも、こうしてノリで決めたものを使っていただけると
有難い気もするな。
ECO学園は勝手にネタにしてくれて結構だよー。
キャラの立場とか、そういったのだけ守ってくれると、ありがたいw
期待してるぜーw

洗脳探偵・・・さん

ごめん、弓道部部長っての忘れてた
UP前日に君の結婚式のおかげで
フィーさんとの掛け合いさせたから・・・・
まあ、うちでも、君らのラブコメは使わせてもらうよ~


最近ナンパを卒業しようかと、思ったり思わなかったり・・・。


ほたて | URL | 2007/06/13(水) 12:16 [EDIT]
おぉ!待ちに待ったECO学園がついに開校ですか!
というか探偵さん引き込んだのは私だけど
弓道部の話自体がなくなるまで主将放棄するってどうですかw

とりあえず、なぜAFK団の部室が美術室なんでしょう?
白の聖堂前すなわち保健室のはずですが・・・
ま、まさか探偵さんの差し金か!

フィアン3姉妹 | URL | 2007/06/13(水) 20:06 [EDIT]
哀れ仲!

とりあえず先週土曜のネタを早速使っていることに驚愕だぜ。
というか本人2人が一番置いてけぼりだww

次回は部費戦争か。
AFK団副団長として腕がなりますな~。

ゼザ | URL | 2007/06/13(水) 23:45 [EDIT]
な、何番目か分からないけど、とにかくゲット!

更新お疲れ様です。

わ、私が出演している…。
何と言うか、光栄の極みであります。

よそ様のキャラを動かすには中々度胸が必要かと思いますが、
焦らずゆっくり、適度に適当に行きましょう。
(焦りは余計なストレスを生み、実力を半減させてしまう)

それでは、失礼致します。

ミスティー | URL | 2007/06/22(金) 11:09 [EDIT]
ECO学園始動おめでとうございます。そして、執筆お疲れ様です。それぞれのキャラの特徴をしっかりと抑えていてなかなか楽しんで読ませてもらいました。
私はよく紅茶を飲みながらインターネットをすることが多いのですが、クラファー先生の「尻派」で噴出しそうになりました。(間一髪で持ちこたえた・・・)

ところで、私はやっぱり胸キャラ(なんだ胸キャラって・・・)扱いなのでしょうか・・・。

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